和食レストランで着物の貴重な体験

もう何十年も前の話になりますが、ホテルの和食レストランに勤務していたことがあります。そこのユニフォームが着物でした。簡易帯やなんちゃって着物などではなく、肌襦袢着用で着物も自分に合わせて丈をたくし上げて着付ける本格的な着物でした。
先輩から着付けを教わるのですが、慣れると10分ほどで着つけることができるようになりました。夏は涼し気な絽の着物でとてもかわいい柄のものを着ていました。
普通の家庭の娘さんならば、子供のうちに1度は着物を着せてもらえることがあった時代です。七五三で着物を着る子供は今でもいるでしょう。私の場合は貧しい家庭でしたので、着物はおろか、浴衣さえ着る機会などそれまで一度もありませんでした。成人式もスーツです。
肩幅が広くていかり肩だというコンプレックスはありましたが、それでも若さと色白なおかげで、それなりにちやほやされていた記憶があります。
ホテルと言うこともありますが、そこまできちんとした着物を着て接客をするレストランは当時そんなにありませんでした。そこで働かなければ、着物を着ることはなかったでしょう。その後も着物を着たのは元舅の葬儀の時だけですから。
今ではすっかり、年をとり自慢だった色白な肌もくすんできてしまいました。相変わらずの肩幅で、着物が似合う体型ではないのですが、お正月などにテレビでタレントさん達が艶やかな着物姿を披露しているのを見るといいなぁと思います。
特に振袖を着ている若いタレントさんの可愛らしさと美しさにうっとりします。
もう、着物を着る機会はないと思いますが、あの頃仕事のユニフォームで着物を着ることができたのは良い経験だったと思います。本格的に着つけるとなると、いろいろな技や小物が必要だったのだろうと思いますが、それまで着物なんて仰々しいものだと思っていたのが意外と簡単に着つけられて、着物を身近に感じられました。
若い時は何を着ていても可愛く美しくいられる時期だと思います。若いうちにこそ着物を着る機会があるといいとしみじみと思うのでした。
着物を着なくなったら、そのときは着物 買取 相場を調べて、着物を下取りしてもらうつもります。